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世界遺産への道のり 一覧

疏水沿いの道はどこも桜の木がたくさん植えられていて、春は本当に華やか!

安朱橋の桜と菜の花のコラボは毎年NHKのニュースに映像が流れます。

どこまでも桜の続く岡崎の疏水。
桜のシーズンは十石船。
往時の目線を体感できます。
インクラインは観光客がぞろぞろと歩きます。

白川疏水は訪れる人の少ない桜並木。



南禅寺の奥の水路閣はサスペンスドラマに度々登場します。
なんだかもうサスペンスな雰囲気がしみついてしまいました。
水路閣
レンガ積みがねじれていて四次元に行ってしまいそうな「ねじりまんぽ」。
ねじりまんぽ


無数の水鳥が憩う夷川船溜まり。
夕方の岡崎疏水と慶流橋。

比較的訪れる人の少ない紅葉の時期も見逃せません。
12月上旬。
岩倉実相院の床もみじにも匹敵?「疏水もみじ」。
哲学の道の「疏水もみじ」。
洛東高校正門。
安祥寺の西側。

12月14日には赤穂の義士たちが疏水を渡ってやってきます。

1月にはこの雪景色。
山科の安朱橋。
雪の哲学の道はひっそりとして、思索にふけるのにぴったり。
こちらは銀閣寺道の白沙村荘の前あたり。

琵琶湖疏水、天橋立、大徳寺、世界遺産登録へ本腰(京都新聞)

京都新聞2010年12月31日の記事よりそのまま引用します。


京都府と京都市は、京都を代表する文化財や景観を世界遺産に登録するための取り組みを本格化させる。ユネスコが2012年に開く世界遺産条約採択40周年の記念行事を誘致し、ユネスコ関係者に琵琶湖疏水、天橋立(宮津市)、大徳寺(京都市北区)などの価値をアピールして登録を求めていく。

 京都の世界遺産は1994年に「古都京都の文化財」として清水寺など17カ所が登録されて以降、増えていない。新たな世界遺産登録への突破口と見るのが、ユネスコが12年11月に世界遺産条約採択40周年の締めくくりで開く閉幕イベント。日本国内での開催が決まり、世界から千人規模の出席が見込まれる。

 京都府と京都市はイベント誘致を成功させ、ユネスコ関係者に琵琶湖疏水や天橋立などを売り込む。「古都京都の文化財」への追加指定を目指す大徳寺や知恩院を併せてアピールし、追加指定の条件整備として、国の史跡指定に向け支援していく方針だ。

 ユネスコ関係者の視察の場で世界的価値が認められれば、「世界遺産の国内候補である『暫定リスト』入りの決め手となり、将来の世界遺産登録に向けて大きく前進する」だけに、経済団体や宗教団体を巻き込んで誘致活動を本格化させる。

 京都市は2011年度から、琵琶湖疏水の新規登録に向け、学識者を含めた庁内プロジェクトを立ち上げて申請のための調査に入る。

 琵琶湖疏水は単体での登録は難しく、疏水の水をひいて庭師の小川治兵衛が作庭した南禅寺周辺の庭園の文化価値を含め申請する方針。そのため、文化財保護法に基づく国の「重要文化的景観」の指定を目指し、早ければ13年度に申請する。


以前から言われているように琵琶湖疏水は単体登録はあきらめて、疏水の水をひいた庭園とセットで申請ということです。


疏水の水をひいた美しい庭園は多くあり、たとえば、

円山公園、無鄰庵、洛翠荘、平安神宮、永観堂、東本願寺、京都御所などがあります。

野村證券の碧雲荘、住友の有芳園、松下電器の真々庵、龍村美術織物の織宝苑、何有荘、對龍山荘、など通常非公開の庭園もまた多いです。


この流れでいままで見ることのできなかった庭園を見る機会が訪れるといいなあと思います。

スタンプラリー
写真:京都新聞より
琵琶湖疏水の歴史遺産を巡るスタンプラリーが11月23日にありました。

京阪浜大津駅(大津市)と京阪神宮丸太町駅(京都市左京区)を結ぶ約11キロを歩くもので、全国から約310人もが参加。

疏水沿いはイチョウやモミジが鮮やかに色づいて、歴史遺産と紅葉が同時に楽しめる会となり、参加者の満足度も高かったようです。

企画したのは市民団体「近代京都の礎を観る会」と京都府旅行業協同組合。


小関越えの途中にある第一竪坑や南禅寺水路閣など4カ所にチェックポイントが設けられました。

NHKのニュースで見ました。ユネスコ事務局長が琵琶湖疏水を視察したそうです。
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門川市長の案内でユネスコのボコバ事務局長が琵琶湖疏水水路閣などを視察。

ボコバ局長は紅葉を眺めながら「景観と調和しており、素晴らしい」と感嘆の声を上げていました。

でも、記者の世界遺産登録の可能性の問いかけには、「まずは日本政府の基準で申請を決めること」と返答。

たしかにそのとおりで、まずは日本国内の評価基準で暫定リスト入りしなければ、ボコバさんがどう思っても世界遺産入りはありません。


(以下、京都新聞より)
京都市世界遺産登録を目指す琵琶湖疏水に2010年11月27日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のイリーナ・ボコバ事務局長(58)が視察に訪れた。左京区の南禅寺境内にある水路閣を門川大作市長の案内で見学し「非常に印象深い」と感想を語った。

京都市は水路閣など周辺の産業遺産を含めて申請する方針だが、国内の暫定リストだけですでに14件あり、競争が激化している。このため、京都市がボコバ局長の来日を機に現地で理解を求めた。

水路閣前で門川市長は「運河の発電施設は世界初。産業遺産としての価値が高い」とPR。ボコバ局長は紅葉を眺めながら「景観と調和しており、素晴らしい」と感嘆の声を上げた。だが、登録については「まずは日本政府の基準で(申請を)決めること」と述べ、国内での調整が前提との見方を示した。
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飲食店員さんの意見。

2010年6月、京都市は琵琶湖疏水世界遺産登録を目指す方針を発表しました。

これから調査を開始し、周辺の庭園や観光地とセットで申請するそうです。
哲学の道南禅寺の水路閣インクライン、疏水の水を利用して作庭された平安神宮神苑や無鄰菴なども。

世界遺産登録はなかなかの難関で、すでに国内でも12件の暫定リストがひしめいているので、長期戦でじっくり努力するとのこと。

ミディ運河(フランス)やリドー運河(カナダ)など、登録済みの遺産と異なるオリジナリティーも証明しなければなりません。

琵琶湖疏水は日本の急速な近代化に大きな役割を果たした貴重な遺産。世界遺産登録を目指したい」と門川大作市長。


琵琶湖疏水のライバル。現在の国内暫定リスト

【文化遺産】
▽古都鎌倉の寺院・神社ほか(神奈川県)
▽彦根城(滋賀県)
▽平泉の文化遺産(岩手県)
▽富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)
▽富士山(静岡県・山梨県)
▽飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群(奈良県)
▽長崎の教会群とキリスト教関連遺産(長崎県)
▽国立西洋美術館本館(東京都)
▽北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群(北海道・青森県・岩手県・秋田県)
▽九州・山口の近代化産業遺産群(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・山口県)
▽宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)

【自然遺産】
▽小笠原諸島(東京都)


京都では天橋立も世界遺産登録を目指しています。

手強いですね!


以下、京都新聞より


琵琶湖疏水は東京遷都で沈滞していた京都の活性化を目指して、当時の京都府知事の提唱で1885年に着工、明治末までに完成した。琵琶湖から蹴上までを結ぶ「第一疏水」、蹴上から分岐して堀川に流れる「疏水分線」、全線地下水路で飲料水供給などを目的とした「第二疏水」がある。

琵琶湖疏水は、明治時代に日本人だけの手で設計、施工された。水運のほか、国内初の水力発電や飲料水の供給でも大きな役割を果たし、日本の近代化の象徴の一つとして知られる。

最近は、世界遺産の中でも石見銀山(島根県)など産業遺産に注目が集まっていることから、京都市は2008年から琵琶湖疏水登録を検討してきた。専門家からの指摘もあり、南禅寺境内の水路閣やインクラインなどの産業遺産のほか、造園家の小川治兵衛が手掛け疏水から水を引いている日本庭園など岡崎地域の「文化ゾーン」も含めて登録を目指すことにした。

国内の世界遺産をめぐっては、岩手県の「平泉の文化遺産」が登録を見送られるなど厳しい状況。京都市文化財保護課は「疏水が生み出した独自の庭園文化なども評価してもらえるよう調査に集中したい」と言い、調査を進め申請を目指す。


筆者の自宅から琵琶湖疏水は歩いて行ける距離です。
徒歩圏内に世界遺産ができるかもしれないなんてわくわくします!

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