2011年2月の記事一覧

南禅寺周辺には疏水の水を引いている庭園がいくつもあります。 公開されている庭園もあれば、非公開の庭園もあります。 ときどき特別公開されるもの、お料理をいただくことで見ることができるお庭など形態もさまざま。 幸いgoogleでは空からの写真が公開されていますので、航空写真で紹介します。

對龍山荘

南禅寺塔頭金地院の西隣にある對龍山荘。その庭園は呉服商市田彌一郎の別荘となった明治30年代に小川治兵衞が改修したもの。
非公開。
對龍山荘

洛翠荘

洛翠荘
洛翠荘は「ゆうりぞうと京都洛翠」として営業していたので、食事や宿泊をすればお庭を見ることができましたが、 最近は閉まっています。
琵琶湖の形をした池に瀬田の唐橋や琵琶湖大橋などの橋がかかる小川治兵衛作の池泉回遊式庭園です。
洛翠荘
伏見城内から移築した不明門。前を通ると存在感があります。 不明門

真々庵

小川治兵衛の作庭による池泉回遊式庭園。松下電器所有。
昭和36年に松下幸之助氏が手に入れ、庭園の大改造を行ったそうです。
非公開。
真々庵

流響院(織宝苑)

織宝苑」として龍村美術織物が所有していましたが、2005年に真如苑に譲渡され、修復工事を経て「流響院」となりました。小川治兵衛の長男保太郎が作庭。
春と秋に数日間の一般公開あり。
織宝苑
流響院

何有荘

小川治兵衛が作庭した六千坪の回遊式庭園。
地下鉄東西線「蹴上駅」からねじりまんぽを抜けて南禅寺に向かう途中にあります。 2004年に100年ぶりの公開をして話題になりました。
それ以来、再び非公開となっています。
何有荘
南禅寺南禅院前から疏水の分線沿いを遡って少し歩けば、何有荘庭園の紅葉が見おろせます。
京都の紅葉

碧雲荘

野村證券の所有する「碧雲荘」は小川治兵衛とその長男保太郎が築庭したもの。野村財閥の創立者野村徳七の別邸として11年かけて昭和3年に完成。
非公開。
碧雲荘

有芳園

住友の所有する庭園「有芳園」は小川治兵衛が赤松を中心に東山を背景として築庭したもの。非公開。
有芳園

無鄰庵

無鄰庵は明治29年に作られた山形有朋の別荘。山形自らが設計し、小川治兵衛が作庭したもの。
ゆるやかな傾斜地に東山を借景とし琵琶湖疏水の水をとり入れ、三段の滝・池・芝生を配した池泉廻遊式庭園です。
大人400円。
無鄰庵 無鄰庵

平安神宮

平安神宮は1895年内国勧業博覧会のときに平安遷都1100年を記念して建てられました。
京都の神社は枯れた色合いを持つところが多いですが、平安神宮は平安京当時の建築様式と色彩をそのまま再現して見せてくれます。
平安神宮 平安神宮
神苑の枝垂桜は圧巻です。
平安神宮
平安神宮神苑の桜の写真はこちら。

円山公園

「祇園枝垂桜」に代表される桜の名所、円山公園。
元は八坂神社の一部でした。
お花見シーズンには人であふれかえります。
入園無料。
円山公園
有名な枝垂桜は樹齢も長く、少しずつ弱っているようです。
円山公園

永観堂

ご本尊は首を左にぐいっと曲げた「見返り阿弥陀」。
東山の中腹にある多宝塔からの眺めも素敵です。
大人600円〜。
永観堂
「もみじの永観堂」と呼ばれるだけあって紅葉の頃は素晴らしいです。
永観堂

東本願寺

東本願寺

京都御所

京都御所
広々とした京都御苑。 京都御所
疏水沿いの道はどこも桜の木がたくさん植えられていて、春は本当に華やか!

安朱橋の桜と菜の花のコラボは毎年NHKのニュースに映像が流れます。

どこまでも桜の続く岡崎の疏水。
桜のシーズンは十石船。
往時の目線を体感できます。
インクラインは観光客がぞろぞろと歩きます。

白川疏水は訪れる人の少ない桜並木。



南禅寺の奥の水路閣はサスペンスドラマに度々登場します。
なんだかもうサスペンスな雰囲気がしみついてしまいました。
水路閣
レンガ積みがねじれていて四次元に行ってしまいそうな「ねじりまんぽ」。
ねじりまんぽ


無数の水鳥が憩う夷川船溜まり。
夕方の岡崎疏水と慶流橋。

比較的訪れる人の少ない紅葉の時期も見逃せません。
12月上旬。
岩倉実相院の床もみじにも匹敵?「疏水もみじ」。
哲学の道の「疏水もみじ」。
洛東高校正門。
安祥寺の西側。

12月14日には赤穂の義士たちが疏水を渡ってやってきます。

1月にはこの雪景色。
山科の安朱橋。
雪の哲学の道はひっそりとして、思索にふけるのにぴったり。
こちらは銀閣寺道の白沙村荘の前あたり。

琵琶湖疏水、天橋立、大徳寺、世界遺産登録へ本腰(京都新聞)

京都新聞2010年12月31日の記事よりそのまま引用します。


京都府と京都市は、京都を代表する文化財や景観を世界遺産に登録するための取り組みを本格化させる。ユネスコが2012年に開く世界遺産条約採択40周年の記念行事を誘致し、ユネスコ関係者に琵琶湖疏水、天橋立(宮津市)、大徳寺(京都市北区)などの価値をアピールして登録を求めていく。

 京都の世界遺産は1994年に「古都京都の文化財」として清水寺など17カ所が登録されて以降、増えていない。新たな世界遺産登録への突破口と見るのが、ユネスコが12年11月に世界遺産条約採択40周年の締めくくりで開く閉幕イベント。日本国内での開催が決まり、世界から千人規模の出席が見込まれる。

 京都府と京都市はイベント誘致を成功させ、ユネスコ関係者に琵琶湖疏水や天橋立などを売り込む。「古都京都の文化財」への追加指定を目指す大徳寺や知恩院を併せてアピールし、追加指定の条件整備として、国の史跡指定に向け支援していく方針だ。

 ユネスコ関係者の視察の場で世界的価値が認められれば、「世界遺産の国内候補である『暫定リスト』入りの決め手となり、将来の世界遺産登録に向けて大きく前進する」だけに、経済団体や宗教団体を巻き込んで誘致活動を本格化させる。

 京都市は2011年度から、琵琶湖疏水の新規登録に向け、学識者を含めた庁内プロジェクトを立ち上げて申請のための調査に入る。

 琵琶湖疏水は単体での登録は難しく、疏水の水をひいて庭師の小川治兵衛が作庭した南禅寺周辺の庭園の文化価値を含め申請する方針。そのため、文化財保護法に基づく国の「重要文化的景観」の指定を目指し、早ければ13年度に申請する。


以前から言われているように琵琶湖疏水は単体登録はあきらめて、疏水の水をひいた庭園とセットで申請ということです。


疏水の水をひいた美しい庭園は多くあり、たとえば、

円山公園、無鄰庵、洛翠荘、平安神宮、永観堂、東本願寺、京都御所などがあります。

野村證券の碧雲荘、住友の有芳園、松下電器の真々庵、龍村美術織物の織宝苑、何有荘、對龍山荘、など通常非公開の庭園もまた多いです。


この流れでいままで見ることのできなかった庭園を見る機会が訪れるといいなあと思います。

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