2010年6月、京都市は琵琶湖疏水世界遺産登録を目指す方針を発表しました。

これから調査を開始し、周辺の庭園や観光地とセットで申請するそうです。
哲学の道南禅寺の水路閣インクライン、疏水の水を利用して作庭された平安神宮神苑や無鄰菴なども。

世界遺産登録はなかなかの難関で、すでに国内でも12件の暫定リストがひしめいているので、長期戦でじっくり努力するとのこと。

ミディ運河(フランス)やリドー運河(カナダ)など、登録済みの遺産と異なるオリジナリティーも証明しなければなりません。

琵琶湖疏水は日本の急速な近代化に大きな役割を果たした貴重な遺産。世界遺産登録を目指したい」と門川大作市長。


琵琶湖疏水のライバル。現在の国内暫定リスト

【文化遺産】
▽古都鎌倉の寺院・神社ほか(神奈川県)
▽彦根城(滋賀県)
▽平泉の文化遺産(岩手県)
▽富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)
▽富士山(静岡県・山梨県)
▽飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群(奈良県)
▽長崎の教会群とキリスト教関連遺産(長崎県)
▽国立西洋美術館本館(東京都)
▽北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群(北海道・青森県・岩手県・秋田県)
▽九州・山口の近代化産業遺産群(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・山口県)
▽宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)

【自然遺産】
▽小笠原諸島(東京都)


京都では天橋立も世界遺産登録を目指しています。

手強いですね!


以下、京都新聞より


琵琶湖疏水は東京遷都で沈滞していた京都の活性化を目指して、当時の京都府知事の提唱で1885年に着工、明治末までに完成した。琵琶湖から蹴上までを結ぶ「第一疏水」、蹴上から分岐して堀川に流れる「疏水分線」、全線地下水路で飲料水供給などを目的とした「第二疏水」がある。

琵琶湖疏水は、明治時代に日本人だけの手で設計、施工された。水運のほか、国内初の水力発電や飲料水の供給でも大きな役割を果たし、日本の近代化の象徴の一つとして知られる。

最近は、世界遺産の中でも石見銀山(島根県)など産業遺産に注目が集まっていることから、京都市は2008年から琵琶湖疏水登録を検討してきた。専門家からの指摘もあり、南禅寺境内の水路閣やインクラインなどの産業遺産のほか、造園家の小川治兵衛が手掛け疏水から水を引いている日本庭園など岡崎地域の「文化ゾーン」も含めて登録を目指すことにした。

国内の世界遺産をめぐっては、岩手県の「平泉の文化遺産」が登録を見送られるなど厳しい状況。京都市文化財保護課は「疏水が生み出した独自の庭園文化なども評価してもらえるよう調査に集中したい」と言い、調査を進め申請を目指す。


筆者の自宅から琵琶湖疏水は歩いて行ける距離です。
徒歩圏内に世界遺産ができるかもしれないなんてわくわくします!